辻村深月さん 傲慢と善良を読んで

【読んで思ったこと】何が本当なの??

冒頭の助けを求める真実。
最後に幸せになる真実。

どっちが本物かと考えている読み終わり。

答えはどっちも本物の真実。なのだ。

言い換えたら、真実を信じて騙されていた架は本当に真実が好きなのか?

タイミングが合って真実と結婚したのか?

経験における目を養えたから真実を選んだのか?

冒頭の助けを求める真実を愛して嘘と知りながら

追い求め、探し、何をしても許せると思ったから結婚したのか?

よくわかりませんでした。

こんな風に想像させる書き方がいつも楽しく

 

辻村さんの小説は一気に読んでしまします。

500ページはありますが・・・。

 

【読んで感じたこと】無駄な人生も人生!!

架のことを一番好きな美奈子さん。

だけど、今の関係が一番楽で

自分が一番好きだから

今の関係を崩さないように、真実を追い出すことをする。

無駄ではあるが、心当たりもある人は多いのではないでしょうか?

私は男性ですが、あります。結婚するわけでもないのに

気にかけたふりをしたり、優しくしたり。

すべては自己満足。そう、無駄なのだ。

だけどそんな感情も行動も自分を好きになるためには必要なのです。

 

【最後に】

二人結婚して幸せになれるのか?正直に嘘を告白できた真実さんだから

すべてを許す架くんとは幸せになれると思いました。(希望)

 

【余計な事】共感する人がいますか?

真実という活字が、<まみ>とは読めずに<しんじつ>と最後まで

読んでしまい、勝手に辻村さんの作戦なのかと感じたこと。

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